
「お隣さん、思ったより高く売れたらしいですよ」
先日、あるお客様から聞いた話です。近所で成立した売却額を耳にして、「うちも今のうちに売った方がいいんじゃないか」と気になり始めたとのことでした。川崎・横浜エリアではここ数年、中古マンションを中心に価格の上昇が続いており、同じような話をあちこちで聞くようになりました。
ただ、「相場が上がっている」という事実と、「だから今すぐ売るべき」という判断の間には確認しておきたいことがいくつかあります。
高く売れても、手元に残る額は別の話
以前、査定額の高さだけを見て売却を決めた方がいました。想定より高い金額で売れて喜んでいたのですが、住み替え先を探し始めると、そちらの物件価格も同じように上がっていて、結局「高く売れた分」がそのまま次の家の価格に消えていった、ということがありました。
売却額から譲渡所得税や仲介手数料、引っ越し費用などを差し引いた「手取り額」で見て、はじめて実際の損得が分かります。相場が上がっている今こそ、この手取りベースでの計算が欠かせません。
「今が売り時」の裏にある事情
査定の場で「今が売り時ですよ」と背中を押されると、つい即決したくなる気持ちも分かります。ただ、査定額そのものが会社によって大きく異なることも珍しくありません。高い金額を出した1社の話をそのまま信じてしまう前に、その根拠を確認しておきたいところです。
査定額が会社によって大きく違う理由|現場で見た実例
「近所の売却額を聞いて、うちも気になり始めた」という段階でも大丈夫です。まずは今の相場観だけでも、一緒に確認してみませんか。
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焦らず比較した人と、急いで決めた人の違い
現場で見ていると、複数社の査定を比較してから決めた方は、金額だけでなく「なぜその金額なのか」の説明にも納得したうえで契約されている印象があります。一方、1社だけの提案で急いで決めた方の中には、後になって「他の会社にも聞いておけばよかった」と話す方もいます。比較すること自体にそれほど時間はかかりません。焦って1社に決める必要はないはずです。
比較の際は、囲い込みが起きていないかも合わせて確認しておくと安心です。
囲い込みされていないか確認する方法|売主が今すぐできるチェック
私たちgritが大切にしていること
私たちから「今すぐ売った方がいいですよ」とお伝えすることはありません。相場の状況はお伝えしますが、売るかどうか、いつ売るかを決めるのはご本人です。じっくり考える時間を、私たちも大切にしたいと思っています。
まとめ|「高く売れそう」の先まで考える
相場が上がっているのは事実です。ただ、その勢いのまま決めてしまう前に、住み替え先の状況や諸費用まで含めた手取り額を確認してみてください。それだけで、判断の精度はかなり変わってきます。
「なかなか売れない」という逆のお悩みをお持ちの方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
売却を依頼された家がなかなか売れない本当の理由
「うちの場合、今売るといくら手元に残るのか」を一緒に計算したい方は、お気軽にご相談ください。比較していただいて大丈夫ですし、急かすこともありません。
